『本心』
著者:平野啓一郎
出版社:文藝春秋
亡くなった母との関係や、テクノロジーが生と死の境界を曖昧にする未来を舞台に、主人公が「本心」を探し求める物語。
AIが故人を再現する時代に生きる主人公が、母との思い出や葛藤を通じて自己を見つめ直していく過程が非常にリアルに描かれています。高度なAI技術が人間の感情やアイデンティティにどのような影響を与えるかを深く考えさせられました。
読んでいる間ずっと考えていたのは、
「これは果たして未来のことなのだろうか、既にこの時代に足を踏み入れているのではない」という事です。急速に成長しているAI技術。
生とは、
死とは、
人間とは、
「生きる」という事の概念が変わってしまうのもそう遠くないのかもしれません。
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